「以前なら気にならなかったことなのに、最近はどうしてもイライラしてしまう」

「家族にきつい言い方をしてしまって、あとから自己嫌悪になる」

「自分でも、こんなことで怒りたくないのに……」


そんなふうに感じることはありませんか?

仕事や家事、家族のこと。毎日やることはたくさんあるのに、以前より気持ちに余裕がなくなっている。


ちょっとした言葉にカチンときたり、些細なことで気持ちが乱れたり。

イライラしている自分に、いちばん戸惑っているのは自分自身かもしれません。


「年齢のせいなのかな」
「もっと穏やかに過ごしたいのに」


そう思いながらも、どうしたらいいのかわからず、我慢を重ねている人もいるのではないでしょうか。

更年期には、女性ホルモンの変化などを背景に、気分の変動やイライラを感じることがあります。


でも、だからといって、つらさを我慢し続ける必要はありません。

今回は、更年期のイライラについて、体の変化と漢方の視点から考えてみましょう。



更年期になると、なぜイライラしやすくなるの?


更年期は、一般的に閉経の前後5年ずつ、合わせて約10年間を指します。

この時期には、卵巣の働きが変化し、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌が大きく変動したあと、徐々に低下していきます。


こうした変化は、ほてりや発汗などの身体症状だけでなく、気分の落ち込みやイライラ、眠りにくさなどにも関係することがあります。

さらに、睡眠不足や疲労、仕事や家庭でのストレスなどが重なると、気持ちを切り替えにくくなることもあります。


40代から50代は、自分の体が変化する一方で、仕事や子育て、親のことなど、生活の中で担う役割が多い時期でもあります。

体の変化と日々の負担が重なれば、心に余裕を持ちにくくなることも不思議ではありません。


大切なのは、イライラする自分を責めることではなく、今、心と体にどんな負担がかかっているのかを知ることです。



漢方では、更年期のイライラをどう考える?


漢方では、心と体を切り離さず、体質や生活習慣、ほかに現れている症状も含めて考えます。

同じようにイライラしていても、ほてりやのぼせが強い人、疲れやすい人、眠りが浅い人など、状態は一人ひとり違います。


そのため、イライラという症状だけで漢方薬を決めるのではなく、体全体のバランスを見ることが大切です。


「気」のめぐりが滞っている


漢方でいう「気」は、元気や気力だけでなく、体の働きを支えるエネルギーのようなものです。

気は、体の中をスムーズにめぐっていることも大切だと考えられています。


ストレスや緊張などが重なり、気のめぐりが滞った状態を「気滞(きたい)」と呼びます。

このような状態では、


  • ちょっとしたことでイライラする

  • ため息が増える

  • 胸やお腹が張る感じがする

  • 気分がすっきりしない

  • 緊張するとお腹の調子が悪くなる


といった変化が見られることがあります。

気持ちを切り替えたいのに、同じことを何度も考えてしまう。誰かの言葉が頭から離れない。

そんなときも、漢方では気のめぐりという視点から体質を考えることがあります。


「血」の不足やバランスにも目を向ける


漢方でいう「血(けつ)」は、全身に栄養を届け、心や体を支えるものとして考えられています。

血が不足していると考えられる状態では、眠りが浅い、疲れやすい、気持ちが落ち着きにくいといった変化を伴うことがあります。


更年期には、月経の変化や睡眠の乱れなど、さまざまな要因が重なることもあります。

イライラだけでなく、疲れやすさや不眠、めまいなどがないかも含めて、自分の状態を振り返ってみましょう。


ほてりやのぼせを伴うことも


更年期には、急に顔が熱くなったり、汗が出たり、上半身がほてったりすることがあります。

漢方では、こうした症状も含めて、体のバランスを考えていきます。


ただし、ほてりがあるから必ず特定の体質だと決まるわけではありません。

同じ「更年期のイライラ」でも、必要なケアは人によって違う。

それが、漢方で体全体を見るという考え方です。



イライラを感じたときに、できること


イライラを完全になくそうとするよりも、まずは気持ちが高ぶったときに少し立ち止まれるような工夫をしてみませんか?


① その場を少し離れて、ひと息つく


家族の言葉にカッとなったとき、すぐに返事をしなくても大丈夫。

可能であれば、いったんその場を離れて、お茶を飲んだり、ゆっくり息を吐いたりしてみましょう。


気持ちが高ぶっているときは、すぐに結論を出そうとせず、少し時間を置くことも一つの方法です。

紙に気持ちを書き出すのもいいですね。


② 睡眠と休息を大切にする


睡眠が不足すると、気持ちを切り替えにくくなったり、普段なら気にならないことが気になったりすることがあります。


最近、夜中に何度も目が覚めていませんか?

家族のことを優先して、自分の休む時間を後回しにしていませんか?


毎日完璧に過ごそうとするのではなく、できる日は少し早く休むなど、自分のための時間も大切にしてみましょう。


③ 「ちゃんとしなきゃ」を少し手放す


仕事も家事も、家族のことも。

気づけば、自分が頑張ることで何とか回していることはありませんか?


「私がやらなきゃ」
「これくらい我慢しなきゃ」


そんな気持ちが積み重なると、心に余裕がなくなってしまうこともあります。


今日は一つ、後回しにしてもいいことを見つけてみる。

誰かに頼れることは、少し頼ってみる。

自分にかかっている負担を見直すことも、心と体をいたわる大切な養生です。


④ 食事を抜かず、体をいたわる


忙しいと、食事を簡単に済ませたり、食べる時間が不規則になったりすることもありますよね。

まずは、食事をできるだけ規則的に取り、主食・主菜・副菜などを組み合わせて、必要な栄養を取ることを意識してみましょう。


漢方では、食事から体に必要なものを取り入れることも、日々の養生の基本と考えます。

特別な食材を用意しなくても大丈夫。いつもの食事を少し整えるところから始めてみてください。



つらいときは、我慢せず相談して


更年期のイライラは、女性ホルモンの変化だけでなく、睡眠不足やストレス、ほかの心身の不調など、

さまざまな要因が関係することがあります。


日常生活に支障が出るほどつらいときや、気分の落ち込み、不安、不眠などが長く続くときは、

婦人科やかかりつけ医などに相談してみてください。


更年期の症状には、ホルモン補充療法や漢方療法など、状態に応じた選択肢があります。

「更年期だから仕方ない」と一人で抱え込まず、自分に合った対処法を探していくことが大切です。


なお、イライラだけでなく、強い落ち込みや何も楽しめない状態が続く場合にも、専門家への相談を考えてみましょう。

漢方を取り入れたい場合も、今の症状や体質、服用中の薬などを踏まえて、適切な方法を検討することが大切です。



イライラする自分を、責めなくていい


以前なら気にならなかったことが気になる。
家族にきつく言ってしまう。
穏やかに過ごしたいのに、気持ちがついていかない。


そんな自分に、がっかりしてしまうこともあるかもしれません。

でも、イライラしてしまうのは、あなたの性格が変わってしまったからとは限りません。


体が変化する時期だからこそ、今までと同じ頑張り方が難しくなっているのかもしれません。

そんなときは、気持ちを無理に抑え込もうとする前に、少しだけ自分の心と体に目を向けてみてください。


漢方では、目の前の症状だけでなく、体質や生活習慣、心の状態なども含めて、その人全体を見ていきます。

漢方なでしこでも、お一人おひとりのお話を伺いながら、今の体の状態や日々の過ごし方を一緒に考えています。


「これくらい大丈夫」と頑張り続けるのではなく、自分の体の声に耳を傾けること。

自分を責める時間を、少しだけ自分をいたわる時間に変えてみませんか?



カフェ

漢方なでしこのこだわり
不調を根本から紐解く。あなた専用のカウンセリングで、健やかな毎日へ。

サンプルテキスト

  • 心身の不調に向き合う丁寧な対話

    症状だけを見るのではなく、その背景にある体質や生活習慣、ストレスなど、一人ひとりの悩みと深く向き合います。じっくりと対話を重ねることで、不調の根本原因を明確にし、心と体のバランスを整える最適な提案を行います。

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    初めて漢方を取り入れる方でも安心して始められるよう、体調の変化に合わせて継続的に相談できる体制を整えています。日々の生活の中で無理なく続けられるケアを一緒に考え、健康をトータルでサポートする伴走者として寄り添います。

Message 薬剤師/臨床漢方カウンセラー 山根 生子


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当店では、単に漢方薬をご提案するだけではなく、お一人おひとりの生活背景や体質を深く伺う「対話」を最も大切にしています。不調の根源を一緒に紐解き、漢方の自然の力を借りて、あなたが本来持つ自己治癒力を高め、心身の調和を取り戻すお手伝いをいたします。初めて漢方を取り入れる方でもご安心ください。体調の変化に丁寧に寄り添い、健やかな毎日へと導く伴走者でありたいと思っています。日々の疲れや肌悩み、気分の浮き沈みなど、どんな些細なことでも構いません。

内側から輝くあなたらしさを、一緒に取り戻していきましょう。

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