「鏡を見るたびに、以前より顔が下がってきた気がする。」

「ほうれい線が目立つようになった。」

「フェイスラインがぼんやりしてきた。」

「昔はもっと肌にハリがあったのに…。」


40代を過ぎた頃から、そんな肌の変化を感じる方は少なくありません。

特に「たるみ」は、シミやくすみのように色の変化があるわけではないのに、顔全体の印象を大きく変えてしまいます。


鏡を見るたびに気になって、ついつい美容液やクリームを増やしたくなることもありますよね。

もちろん、スキンケアで肌を保湿したり、紫外線から守ったりすることは大切です。


でも、肌のたるみを考えるとき、私はもう一つ大切にしてほしいことがあります。

それは、

「肌だけではなく、体の内側にも目を向けること」です。



たるみは「年齢だから仕方ない」だけではありません


年齢を重ねると、肌のハリや弾力が変化していくのは自然なことです。

肌のうるおいを保つ力や、弾力を支える成分が減少したり、紫外線によるダメージが積み重なったりすることで、少しずつ肌の印象も変わっていきます。


でも、

「もう年齢だから仕方ない。」

と諦めてしまう必要はありません。


肌は、毎日の生活の影響を受けています。


睡眠不足

食事の乱れ

慢性的な疲れ

ストレス

冷え


こうした日々の積み重ねも、体だけではなく肌の状態に影響します。

だからこそ、たるみが気になったときには、スキンケアだけではなく、普段の生活も一度振り返ってみてほしいのです。



肌は「体の内側を映す鏡」


中医学では、肌の状態も体全体のバランスと関係していると考えます。

例えば、肌を十分に養う「血」が不足していると、肌が乾燥しやすかったり、つやがなくなったりすることがあります。

また、年齢とともに体を支える力が弱くなると、肌のハリや弾力にも影響すると考えます。


ここでいう「血」や「腎」は、西洋医学でいう血液や腎臓とまったく同じ意味ではありません。

中医学独自の、体の働きを捉える考え方です。


大切なのは、

「肌に何かを塗る」だけではなく、「肌を養える体になっているか」を考えること。

これが、漢方の美容に対する大きな特徴の一つです。



「最近、肌が元気がない」には理由があるかもしれません


たるみが気になっている方のお話を伺っていると、


「最近、疲れが取れない。」

「夜中に目が覚める。」

「食事が簡単なもので済みがち。」

「以前より冷えを感じる。」

「生理の変化が出てきた。」

「仕事や家庭のことでストレスが多い。」


そんなお話が出てくることがあります。

肌だけを見ると「たるみ」でも、体全体を見ると、いくつものサインが重なっていることがあります。


だから漢方では、「たるみにはこの漢方」という考え方はしません。

その方の体質や生活習慣、睡眠、食事、疲れやすさ、女性ホルモンの変化などを丁寧に見ながら、内側から整えていく方法を考えます。



美容のためにも、まず「ちゃんと食べて、ちゃんと休む」


美容というと、どうしても高価な化粧品や美容法に目が向きます。

もちろん、それらも楽しみの一つです。

でも、肌をつくっているのは、毎日の食事や睡眠、そして体そのものです。


食事を抜かない。

たんぱく質や野菜など、いろいろな食品をバランスよく食べる。

睡眠時間を確保する。

疲れたときには無理をしすぎない。

紫外線から肌を守る。

乾燥を防ぐ。


こうした基本的なことを大切にすることが、肌を健やかに保つ土台になります。


「美容のために頑張る」のではなく、

「自分の体を大切にした結果、肌も元気になる。」

そんな考え方も素敵だと思いませんか?



たるみが気になるときこそ、自分を責めないで


鏡を見て、

「老けたな。」

「昔のほうがよかったな。」

と落ち込んでしまうことがあるかもしれません。


でも、年齢を重ねることは、決して悪いことではありません。

肌が変化することも、体が変化することも、長い時間を生きてきた体の自然な変化です。


大切なのは、変化に気づいたときに、

「どうしてこうなったんだろう。」

と自分を責めるのではなく、

「今の私の体には、何が必要なんだろう。」

と考えてあげること。


それが、自分の体と仲良くなるということなのだと思います。



たるみだけではなく、「最近の自分」を見つめてみる


もし最近、顔のたるみが気になっているなら、こんなことも一緒に振り返ってみてください。


□ 最近、睡眠不足になっていませんか?

□ 疲れがなかなか取れませんか?

□ 食事が不規則になっていませんか?

□ 冷えやむくみが気になりませんか?

□ ストレスを抱え込んでいませんか?

□ 生理や更年期など、体の変化を感じていませんか?


一つでも思い当たることがあれば、それは体からの小さなサインかもしれません。

肌だけを何とかしようとするのではなく、体全体を少しずつ整えていく。

そんな美容もあっていいのではないでしょうか。



鳥取で美容と体質の漢方相談をお探しの方へ


漢方なでしこでは、たるみやくすみ、肌の乾燥など、美容のお悩みについても、肌だけではなく体全体の状態を丁寧にお伺いしています。


「最近、肌のハリがなくなってきた。」

「顔のたるみが気になる。」

「スキンケアを変えても、なんとなく肌の調子がよくならない。」


そんなお悩みも、どうぞ一人で抱え込まないでください。

必要に応じて皮膚科など医療機関での受診をおすすめしながら、その方に合った美容と体質の整え方を一緒に考えていきます。


私は、美しくなることを「若い頃に戻ること」だけだとは思っていません。

今の自分の体を知り、今の自分に必要なものを大切にする。

その積み重ねが、その人らしい健やかな美しさにつながっていくのだと思います。


たるみが気になったら、肌だけを責めないでください。

もしかしたら、体の内側から「少し私をいたわって」と伝えているのかもしれません。

鏡を見ることが、自分の老いを探す時間ではなく、自分の体の声に気づく時間になりますように。


肌を整えることは、体を大切にすること。

そして、自分の体と仲良くなることが、内側からにじみ出る健やかな美しさにつながると、私は思っています。


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Message 薬剤師/臨床漢方カウンセラー 山根 生子


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