「このイライラ、いつまで続くんだろう……」

「最近は眠れないし、疲れも取れない。これって、いつになったら落ち着くの?」

「更年期だから仕方ないと思っているけれど、この先ずっと続くのかな」


そんなふうに、不調そのものだけでなく、いつ終わるのかわからないことに不安を感じていませんか?


ほてりや発汗、イライラ、気分の落ち込み、眠りの浅さ、疲れやすさ。

更年期にはさまざまな変化が現れることがありますが、その種類も程度も、人によって違います。


周りの人は元気そうに見えるのに、自分だけがつらいように感じたり、「もう少し我慢すれば落ち着くはず」

と頑張り続けたりすることもあるかもしれません。


でも、更年期の不調がいつまで続くのかは、一人ひとり違います。

だからこそ、終わりを待つだけでなく、今の自分の体と向き合いながら、少しでも心地よく過ごす方法を見つけていくことが大切です。


今回は、更年期の期間や不調の個人差について、漢方の視点も交えながら考えてみましょう。



更年期は、いつからいつまで?


日本では、閉経の前後5年間ずつ、合わせて約10年間を「更年期」と呼びます。

閉経とは、月経が永久に停止した状態のことで、一般的には月経が12か月以上ないことを確認して判断します。


日本人の平均閉経年齢は50歳前後といわれていますが、閉経する年齢には個人差があります。

そのため、更年期を迎える時期も人によって異なります。


そして、ここで知っておきたいのが、更年期の期間と、不調が続く期間は必ずしも同じではないということです。

更年期に入っても、ほとんど症状を感じない人もいます。

一方で、ほてりや発汗、睡眠の乱れなどが長く続き、日常生活に影響する人もいます。


また、症状によっても経過は異なります。

「更年期は10年間だから、10年間ずっとつらい」というわけではありませんし、「閉経すれば、すべての不調がなくなる」とも限りません。

いつ落ち着くのかを正確に予測することは難しいからこそ、今の症状を我慢し続けず、必要に応じて対処していくことが大切です。



更年期の不調が、人によって違うのはなぜ?


同じ年代でも、感じる不調やその程度はさまざまです。

その背景には、女性ホルモンの変化だけでなく、睡眠、ストレス、生活環境など、いくつもの要因が関係しています。

例えば、こんな変化はありませんか?


  • 急に顔が熱くなったり、汗が出たりする

  • 夜中に目が覚めて、ぐっすり眠れない

  • 以前より疲れやすく、回復に時間がかかる

  • 些細なことでイライラしたり、気分が落ち込んだりする

  • 肩こりや頭痛、めまいなどが気になる


これらは更年期にみられることのある症状ですが、すべてが更年期によるものとは限りません。

また、40代から50代は、仕事や家事、子育て、親のことなど、自分以外の誰かのために動くことが多い時期でもあります。

自分の体が変化しているのに、生活の忙しさは変わらない。むしろ、負担が増えていることもあるかもしれません。


睡眠不足や疲労、ストレスが重なると、体の不調をより強く感じたり、気持ちに余裕がなくなったりすることもあります。

更年期の不調を考えるときは、ホルモンの変化だけでなく、今の自分がどんな毎日を過ごしているのかにも目を向けてみましょう。



漢方では、更年期の不調をどう考える?


漢方では、更年期の症状を一つだけ取り出して考えるのではなく、体質やほかの症状、

生活習慣なども含めて、体全体の状態を見ていきます。


同じ「疲れやすい」という悩みでも、眠りが浅い人、冷えが気になる人、ほてりやのぼせがある人など、状態はさまざまです。

そのため、同じ症状だからといって、同じ漢方薬が合うとは限りません。


「気・血・水」のバランスに目を向ける


漢方では、体の働きを支える「気(き)」、全身に栄養を届けるものとして考える「血(けつ)」、

体を潤す「水(すい)」という視点から、体の状態を捉えることがあります。


例えば、疲れやすく気力が出ないときには、気を補うという考え方。

眠りが浅く、気持ちが落ち着きにくいときには、血の不足などに目を向ける考え方。

イライラや胸の張り、気分のすっきりしなさが気になるときには、気のめぐりを考えることもあります。


もちろん、実際には一つの要素だけで説明できるとは限りません。

大切なのは、「更年期だから、この症状にはこの漢方」と決めつけないこと。


今、どんな不調があり、何が負担になっているのか。

体質や生活の様子も含めて考えることが、一人ひとりに合ったケアにつながります。


不調が続くときこそ、今の体を見直す機会に


不調が長く続くと、「早く元の自分に戻りたい」と焦ってしまうこともありますよね。

でも、体は年齢や生活環境とともに変化していきます。

以前と同じように頑張ることが難しくなったと感じるなら、今の体に合った過ごし方を探してみるのも一つです。


漢方では、症状だけでなく、体全体のバランスを整えていくことを大切にします。

ただし、漢方ですべての更年期症状が改善するわけではありません。

症状や体質に応じて、西洋医学による治療と組み合わせることも考えられます。



不調が続くときに、今日からできること


「いつまで続くかわからない」と思うと、気持ちまで疲れてしまいますよね。

そんなときは、先のことをすべて解決しようとせず、今日できる小さなことから始めてみませんか?


① つらい症状を、少しだけ記録してみる


いつ、どんな不調が出やすいのか。眠れた日はどうだったか。疲れが強い日は何があったか。

簡単なメモで構いません。

症状と生活の様子を振り返ることで、自分の傾向に気づくことがあります。

受診するときにも、症状の経過を伝える助けになります。


② 休むことを、後回しにしない


忙しい毎日の中では、自分の休息がいちばん後回しになりがちです。

でも、疲れがたまっているときに、無理を重ねる必要はありません。


できる日は少し早く休む。家事を一つ減らす。誰かに頼れることは頼ってみる。

大きく生活を変えなくても、自分の負担を少し軽くすることから始めてみましょう。


③ 食事と睡眠の土台を整える


特別な健康法を始める前に、まずは食事と睡眠を大切にしてみましょう。

食事を抜かず、主食・主菜・副菜を意識して、必要な栄養を取ること。

眠りにくいときは、起きる時間をなるべく一定にし、日中に体を動かしたり、朝の光を浴びたりすることも役立ちます。


一度に全部を頑張らなくて大丈夫。

今の自分にできそうなことを、一つ選んでみてください。


④ 「更年期だから」と決めつけない


更年期にはさまざまな不調が起こることがありますが、別の病気が隠れている場合もあります。

不調が長く続くときや、生活に支障が出ているときは、年齢のせいだと決めつけず、医療機関に相談しましょう。


更年期の症状には、ホルモン補充療法や漢方療法など、状態に応じた選択肢があります。

「まだ我慢できるから」と、つらさを小さく扱わなくてもいいのです。



つらさを一人で抱えず、相談するという選択肢も


更年期の不調は、いつ、どのくらい続くのかを一律にはいえません。

だからこそ、ただ終わるのを待つのではなく、今のつらさを少しでも軽くする方法を探していくことが大切です。


ほてりや発汗、動悸などが気になるときや、気分の落ち込み、不眠などで日常生活に支障が出ているときは、

婦人科やかかりつけ医に相談してみてください。

特に、症状が急に強くなった場合や、今までにない症状がある場合には、更年期と決めつけずに医療機関で確認することが大切です。


漢方を取り入れたいときも、今の症状や体質、服用中の薬などを踏まえて、自分に合った方法を検討しましょう。

漢方なでしこでも、お一人おひとりのお話を伺いながら、体質や生活習慣、気になっている症状を一緒に整理していきます。



更年期の終わりを待つだけでなく、今の自分をいたわろう


前回の記事では、更年期のイライラについてお話ししました。

気持ちを抑えられず、自分を責めてしまうことがあっても、それだけで「自分が変わってしまった」と考えなくて大丈夫。


今回の「いつまで続くの?」という不安も、先が見えないからこそ生まれるものかもしれません。

いつ落ち着くのか、正確な時期は誰にもわかりません。

でも、今の不調を我慢し続ける以外にも、できることはあります。


自分の体の変化に気づくこと。休息を大切にすること。必要なときには医療や漢方の力を借りること。

そんな小さな積み重ねが、これからの自分をいたわることにつながっていきます。


「これくらい大丈夫」と頑張り続けるのではなく、今の体の声に耳を傾けてみませんか?

更年期という変化の時期を、少しでも自分らしく過ごせるように。自分に合った付き合い方を、一緒に見つけていきましょう。


カップ きらきら

漢方なでしこのこだわり
不調を根本から紐解く。あなた専用のカウンセリングで、健やかな毎日へ。

サンプルテキスト

  • 心身の不調に向き合う丁寧な対話

    症状だけを見るのではなく、その背景にある体質や生活習慣、ストレスなど、一人ひとりの悩みと深く向き合います。じっくりと対話を重ねることで、不調の根本原因を明確にし、心と体のバランスを整える最適な提案を行います。

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    初めて漢方を取り入れる方でも安心して始められるよう、体調の変化に合わせて継続的に相談できる体制を整えています。日々の生活の中で無理なく続けられるケアを一緒に考え、健康をトータルでサポートする伴走者として寄り添います。

Message 薬剤師/臨床漢方カウンセラー 山根 生子


なんとなく体が不調で理由もわからない。そんな不安を抱えていませんか?

当店では、単に漢方薬をご提案するだけではなく、お一人おひとりの生活背景や体質を深く伺う「対話」を最も大切にしています。不調の根源を一緒に紐解き、漢方の自然の力を借りて、あなたが本来持つ自己治癒力を高め、心身の調和を取り戻すお手伝いをいたします。初めて漢方を取り入れる方でもご安心ください。体調の変化に丁寧に寄り添い、健やかな毎日へと導く伴走者でありたいと思っています。日々の疲れや肌悩み、気分の浮き沈みなど、どんな些細なことでも構いません。

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